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EV充電の基礎知識

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EV充電器スタンドの設置費用はどのくらい?補助金制度も解説

 

「駐車場にEV充電スタンドを導入したいけど、費用が高額になりそう……」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
EVが注目される近年では、EV充電スタンドの需要も高まっているので、できれば費用を抑えて設置したいですよね。

 

そこで本記事では、EV充電スタンドの設置費用の内訳や、種類別の費用の相場を詳しく解説します。

適切な価格でEV充電スタンドを設置したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

EV充電スタンドの設置費用の内訳

 

EV充電スタンドを設置する際にかかる費用は「充電スタンドの本体価格」「設置工事費用」の2つに分かれます。

 

EV充電スタンドにも種類があり、メーカーや製品ごとに価格が大きく異なるので、購入にいくらかかるのかは一概にいえません。

 

もう1つの設置工事費用は、EV充電スタンドに電気を通すための電気配線工事と、スタンドを固定する設置工事の2つの費用を含みます。
公共の施設などの場合、看板の設置費なども設置費用に含まれます。

 

これらの費用は、スタンドを設置する周辺の環境や、スタンドの数によって左右されるので、明確な費用は見積もりを行わなければわかりません。
また、電気工事を行うので「第二種電気工事士」以上の資格をもつ業者や職人に依頼する必要があります。

 

EV充電スタンドの種類と選び方

 

EV充電スタンドは「普通充電器」「急速充電器」に分かれます。
この2種類の違いは、主に出力電力の大きさです。

 

普通充電器の出力電力は6kWほどで、フル充電までの時間は4時間ほどです。
急がず時間をかけて、ゆっくり充電する場合は、この普通充電器が用いられるケースが多く、住宅やホテルの駐車場、月極駐車場、商業施設などは普通充電器が向いています。

 

一方、急速充電器は出力電力が50kWほどと高いので、充電が完了するまでの時間はわずか15分ほどです。
急いで充電を行いたい場合は、この急速充電器が用いられます。
具体的には、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、コンビニエンスストアの駐車場などに設置されていることが多いです。

 

EV充電スタンドの本体価格

 

ここからは、普通充電器と急速充電器の2つの種類別に、EV充電スタンドの本体の価格を紹介します。
EV充電スタンドの価格は、「充電スピード(出力電力の高さ)」「課金システムの有無」によって異なります。

 

普通充電器の本体価格

 

出力電力が6kWほどの普通充電器の価格は、1基あたり20万~70万円ほどです。
基本的に、出力電力が低いほど充電スピードも遅くなるので、より安くなります。

 

課金システムが搭載されていないものは、価格が安い傾向にありますが、商業施設などの駐車場に設置する場合は、充電した電気料金を別途窓口で支払う手間が増えます。
この決済の手間が増えると、担当者が必要になり結果的に人件費がかかるので、課金システムが搭載されていないものに関しては、駐車料や電気料金を支払う駐車場には向いていません。

 

急速充電器の本体価格

 

出力電力が50kW以上の急速充電器の価格は、1基あたり230万円ほどです。
急速充電器は、上記で紹介したように15分ほどで充電が完了するので、その充電スピードの速さやスペックの高さから、高額になります。

 

速くて手軽に充電できる急速充電器は、一見すると普通充電器よりも優れていると思われがちですが、設置する場所によっては向いていない場合もあります。
たとえば、商業施設でゆっくり買いものをしたい方にとっては、15分で充電が完了してしまうと、急いで車を移動させなければならず、不便に感じるでしょう。

 

そのため、急速充電器は、滞在時間を短くしたい高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどに向いています。

 

EV充電スタンドの設置費用の相場

 

続いて、普通充電器と急速充電器の設置にかかる費用の相場を比べてみましょう。

 

普通充電器の設置費用

 

普通充電器を設置する際にかかる費用の相場は、1基あたり130万円ほどです。

 

設置費用は、基本的に、充電スタンドを設置したい位置と電気を供給している場所(分電盤)の距離が離れるほど、高額になります。
つまり、広い駐車場で分電盤から離れた位置に充電スタンドを設置しようとすると、電気工事が大掛かりなものになり、費用が高額になるというわけです。
ですから、できるだけ工事が小規模で済むように、設置位置の調整が重要です。

 

また、複数の充電器を並べて設置する場合は、電気工事を複数回行う必要がなくなるので、1基あたりの設置費用は安くなります。

 

急速充電器の設置費用

 

急速充電器の設置にかかる費用の相場は、1基につき500万円以上です。
こちらも、分電盤からの距離によって電気工事の規模が大きくなり、費用は高額になります。

 

さらに、出力電力が50kWを超える急速充電器の場合は、別途200万~600万円ほどかかる高圧受電設備の設置工事が必要です。
よって、急速充電器の設置は、場合によっては1,000万円ほどかかる可能性があることを覚えておきましょう。

 

EV充電スタンドの設置費用が高くなるケース

 

EV充電スタンドを設置する際に、具体的にどのようなケースで費用が高額になるのかを、以下にまとめました。

 

EV充電スタンドの設置費用が高額になるケース

  • ・分電盤から充電スタンドの設置場所が15m以上離れている場合
  • ・自宅に来ている電線からの電圧が200V以下の場合
  • ・電線の埋設や電線をコンクリートの下にとおす工事が必要な場合
  • ・分電盤のブレーカーに空きがない場合
  • ・設置するコンセントの価格が高い場合

 

普通充電器の設置費用の項で解説したとおり、分電盤から充電スタンドの設置場所が離れるほど工事費用は高額になります。

 

最近建てられた住宅のほとんどは、単相3線式が用いられており、100Vも200Vも使用可能になっていることが多い傾向にあります。

そのため、使用する電化製品に応じてボルトの使い分けも可能です。
しかし、古い住宅の場合は、供給されている電圧が200V以下のケースが多いので、電気を引き込む工事が必要になり、追加で費用がかかるでしょう。

 

電線をコンクリート下に埋設する工事や、ブレーカーの増設工事が必要な場合も、別途に工事費用が発生するので、注意が必要です。
また、コンセントのデザイン性や機能性が高いものは、必然的に高価になるので、適切なものを選びましょう。

 

EV充電スタンドの設置費用を抑えられる条件

 

では逆に、EV充電スタンドを安く設置できる条件とは、どのようなものなのでしょうか。
以下に、設置費用を抑えられる条件をまとめたので、当てはまるかどうか確認してみてください。

 

EV充電スタンドの設置費用を抑えられる条件

  • ・分電盤とEV充電スタンドの設置場所が15メートル以内の場合
  • ・住宅に供給されている電圧が200Vの場合
  • ・ブレーカーに空きがある場合
  • ・EV充電スタンドが壁掛けタイプの場合
  • ・設置するコンセントの価格が安い場合

 

EV充電スタンドの位置が、分電盤から15m以下だと追加料金が発生しません。
住宅に供給されている電圧の変更や、ブレーカーの増設が必要ない場合も、追加工事が発生しないので費用を抑えることにつながります。

 

EV充電スタンドを壁掛けタイプにすると、本体価格が安くなるうえに、設置工事の工数が減るので費用をかけずに設置できます。

 

また、屋外で使用するコンセントもさまざまな種類があり、デザインや機能性によって価格が異なるので、安いものを選べばその分費用を抑えられるでしょう。

 

EV充電スタンドの設置費用の補助金制度とは

 

ここからは、EV充電スタンドの設置費用を抑えられる補助金制度を紹介します。

 

国の補助金制度

 

日本では、環境保護や災害時活用の観点から、電気自動車の導入を勧めています。
そのために必要な補助として、EVの充電設備等の導入に向けた国の促進事業が、規模や名称を変えながらも、現在も令和4年度補正予算で継続されています。

 

一定の申請要件(共通と個別)と前提条件を満たせば、充電設備の購入費と設備工事費が全額ないし半額補助(普通充電器は半額補助)される制度です。
対象となる設置場所は、高速のサービスエリア・パーキングエリア、商業施設・宿泊施設、道の駅、ガソリンスタンド、公道、マンション、月極駐車場、事業所・工場などです。
細かい条件や規定があり、申請したからといって、審査をクリアしなければなりませんが、補助金を利用できれば、非常に大きなメリットになります。

 

なお、申請受付は、9月末までなので、期日に注意しましょう。

 

地方自治体の補助金制度

 

地方自治体によっても、EV充電スタンドの設置費用に適用される補助金制度があります。

 

東京都の補助金を例に挙げると、EV充電スタンドの本体費用は半額、設置費用は国からの補助金を引いた全額が補助され、結果的に無料でEV充電スタンドを設置できるのです。

 

また、市町村の役場などをはじめとする、公共施設の駐車場に設置されているEV充電スタンドは、無料で利用できます。
これは、電気自動車の普及促進を目的とした国や自治体の事業なので、補助の一環だといえます。

 

EV充電スタンドの設置費用は場合によって異なるので補助金を活用して費用を抑える方法もある

 

いかがでしたでしょうか。

 

EV充電スタンドの設置には、充電器本体の費用と設置工事にかかる費用の2つが必要です。

 

さらに、充電器にも種類があり、普通充電器と急速充電器に分けられます。
普通充電器は充電に時間を要しますが本体価格は安く、一方で、急速充電器は充電の時間が短く、本体価格は高いです。

 

ただし、どちらの充電スタンドでも、電気工事の規模や設置する位置によって、設置費用が異なります。
国や自治体による補助金を受けられるケースもあるので、適用条件に当てはまるのかを調べてみましょう。

 

EVライフでは、EVスタンドやEV充電器の設置に関わるサポートを行っています。
EV充電スタンドの設置をご検討中の方は、ぜひご相談ください。

この記事の監修者

監修者の写真

宮尾 魁

第1種電気工事士

宮尾 魁

第1種電気工事士

<保有資格>

第1種電気工事士、2級電気工事施工管理技士

<略歴>

電気工事会社で工事業務を担当し数々の大規模プロジェクトに携わり、高い技術と専門知識を習得。組織内の工事プロジェクトの指揮を執る。革新的な技術や効率的なプロジェクト管理を取り入れる手法は業界内での評価も高い。

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