EV充電の基礎知識
EV CHARGING
EV充電スポットはどこにある?公共施設・商業施設・観光スポット毎に紹介
充電スポットってどこにあるの?
街中を見回しても「CHARGING POINT」と書かれた青い案内サインを見つける機会は今のところ少ないですが、実は意外なところに設置されています。ゼンリンの調査によると2022年3月末時点では、約2万1千の充電スポットがあるとのこと。では、それがどこにあるのか、公共や商業施設などスポット別に一例をご紹介します。
サクッと継ぎ足し充電【公共スポット】
CO2排出が少ない=環境にやさしい
全国的に充電スポットが普及してきていますが、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)や道の駅、自治体関連施設は充電インフラ先進スポットです。設置基数は1〜3基と多くはないですが、ほぼ急速充電器を配備しているので、短時間でも数十kmは走れるだけの充電ができる便利なスポットです。
また、海老名SAや東京都庁には90kWの電力出力を備えたハイパワーな急速充電器があり、広い駐車場が完備された公園にも設置工事が促進されているようです。豊橋市中央図書館のように、図書館の駐車場に設置しているところもありました。
公共スポット 一例
SA・PA | 道の駅 | 役所 |
---|---|---|
空港 | 公園 | 図書館 |
滞在時間を有効活用【商業スポット】
「充電があと少ししかない…」という非常事態に、真っ先に調べていただきたい充電スポットといえば、自動車販売店。購入した自動車メーカーの販売店が見つかればなおよしです。そして、都市部では見かける機会は少ないですが、都市部以外の駐車場完備されたコンビエンスストアでは、急速充電器を設置しているところが増えてきています(2022年8月時点では、ファミリーマートの設置店舗数が一番多い)。
商業・宿泊スポット 一例
商業・宿泊スポット 一例
自動車販売店 | ショッピングモール | コンビニエンスストア |
---|---|---|
ホームセンター | ホテル | 旅館 |
こんなところにも!【観光スポット】
ここでは観光スポットに焦点を当て、充電器が配備されているスポットをピンポイントに紹介します。
下記の一例において、名称で紹介している観光スポットは駐車場に充電器が配備されています。上記の写真はハウステンボス(イメージ)ですが、こちらは場外タクシー乗り場前にあります。
世界遺産については、例えば「富岡製糸工場」では観光客の増加(=自動車利用の増加)に伴う充電待機解消のために、周辺の駐車場に急速充電を配備しました。「富士山」では、環境に配慮した公共交通の推進活動として、EVタクシーの導入や充電器の設置を積極的に行っています。
またフェリーでは、阪急フェリーの「いずみ」「ひびき」の船内に充電設備があり、船旅を楽しみながらその間に充電することができます。
能登は「能登スマート・ドライブ・プロジェクト」という、エコ観光を推進するプロジェクトが行われており、能登の主要な道の駅や観光スポット、トヨタのサービスショップなどで充電ができるようです。
観光スポット 一例
東京スカイツリータウン® | よみうりランド | 横浜赤レンガ倉庫 |
---|---|---|
世界遺産 | フェリー | 能登 |
充電スポットの未来予想図
ここでは観光スポットに焦点を当て、充電器が配備されているスポットをピンポイントに紹介します。
2022年7月5日付のPR TIMES「テラモーターズ、テーマパーク・観光地に100基のEV充電インフラを無料提供(※1)」の記事によると、「『Terra Charge』を提供するTerra Motors株式会社は、テーマパークや観光地に対してEV充電インフラの導入提案を開始するにあたり、テーマパーク・観光地へ100基の無料提供を行う」との発表がありました。
また、政府が目標とする公共用充電スタンドの設置台数は2030年までに150,000基です。公共のほか、商業施設やレジャースポットの充電インフラが整備されれば、電気自動車の普及率も上がるはず——。都心部でも青い案内サインが増えていくことに期待大です。
- 【参考】
- 充電スタンド GoGoEV
※ 紹介した充電スポットは、2022年8月時点での情報です。時期により、利用中止や設備撤去などがあります。
※ 写真はすべてイメージです。
この記事の監修者
宮尾 魁
第1種電気工事士
宮尾 魁
第1種電気工事士
<保有資格>
第1種電気工事士、2級電気工事施工管理技士
<略歴>
電気工事会社で工事業務を担当し数々の大規模プロジェクトに携わり、高い技術と専門知識を習得。組織内の工事プロジェクトの指揮を執る。革新的な技術や効率的なプロジェクト管理を取り入れる手法は業界内での評価も高い。
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