電気自動車・電動モビリティに関することなら

EVバッテリーの寿命は何年くらい?バッテリーが劣化する原因と長持ちさせる3つのポイント

お見積・ご相談はお気軽にこちらまで

03-6771-7163

受付時間平日 9:00~18:00(祝祭日除く)

電気自動車・電動モビリティに関することなら【EVライフ】 > EV充電の基礎知識 > EVバッテリーの寿命は何年くらい?バッテリーが劣化する原因と長持ちさせる3つのポイントのポイント

EV充電の基礎知識

EV CHARGING

EVバッテリーの寿命は何年くらい?バッテリーが劣化する原因と長持ちさせる3つのポイント

EV(電気自動車)の心臓部とも言える、駆動用バッテリー。走行距離が延びたり、年数が経ったりすることによってその容量は低下し、走行性能や航続距離に影響があります。できるだけ長く、快適に乗り続けるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

この記事では、EVのバッテリー寿命や劣化の原因となる使い方、長持ちさせる方法などを解説します。

EVのバッテリー寿命とは?

本題に入る前にまず知っておきたいのが、そもそもEVの「バッテリー寿命」とはどのような状態を指すのか?ということ。

一般的なEVの駆動用バッテリーにはリチウムイオン電池が採用されており、劣化するとその容量は徐々に低下します。これにより走行性能が下がった状態が、この記事で言う「寿命」。寿命という言葉からイメージするように、「ある日突然、完全に使えなくなる」というわけではありません。

EVバッテリーの寿命は何年?

バッテリーの寿命は一般的に、「容量が70%を切った時」と言われています。走り方や充電の仕方によっても異なりますが、時間にして5〜8年程度、走行距離にして5万km〜10万km程度が目安になるでしょう。逆に言えば、この範囲内であれば劣化は一定以下で済むような設計になっています。

ただし、まれに年数や走行距離が少ないにも関わらず劣化が進んでしまうケースがあります。そのため、多くの自動車メーカーには「バッテリー保証制度」が存在します。バッテリー保証制度とは、一定期間内や一定走行距離内でバッテリー容量が70%(または一定のセグメント)を切った場合に修理・交換対応してもらえるもの。メーカーによって修理・交換の詳細な条件は異なりますが、現在は「8年以内」か「走行距離16万km以内」が保証対象となるメーカーが多いようです。

バッテリー保証の例

横にスクロールしてご覧下さい。
メーカー モデル 期間と走行距離
(どちらか早い方)
保証容量
日産 『リーフ』 8年または160,000km 9セグメントを割り込んだ
(=8セグメントになった)場合
テスラ 『モデル3』(Wheel Drive) 8年または160,000km 70%を下回った場合
三菱自動車 『i-MiEV』 8年間または160,000km 70%を下回った場合

バッテリー交換のコスト

駆動用バッテリーが70%を切り、メーカーの保証条件にも該当しないという場合は、自分でバッテリーを交換する手段があります。

ただし、リチウムイオンバッテリーはEVの本体価格の中でも4割を占めると言われており、とても高額な部品です。メーカーやモデルによってはバッテリー交換に数百万円を要することもあり、車ごと買い替えるほうがコストを抑えられることもありえます。

また、バッテリーの劣化が顕著になる8年前後は多くの人が車の買い換えを検討するタイミングでもあります。日常の使用でストレスを感じるほどバッテリーが劣化した場合、新品への交換と新車への買い替えでどちらがコストを抑えられるのか、慎重に検討・対応してください。

バッテリーが劣化する原因は?

走行距離以外にも、バッテリーが劣化する原因はいくつかあります。中でも大きな原因となるのが、「①充放電の繰り返し」、「②高温環境」、「③過放電や過充電」の3点です。不要なバッテリーの消耗を避け、本来の寿命まで快適に乗りつづけるためには、これらの点に気をつける必要があります。下記で詳しく見ていきましょう。

①充放電の繰り返し

バッテリー劣化の最大の原因となるのが、充放電の繰り返しです。リチウムイオン電池は、充放電を繰り返すことで電極材が剥離し、反応量が低下します。これにより、バッテリー容量の低下が進行します。

②高温環境

リチウムイオン電池は60℃以下の使用では劣化が起きにくい構造につくられています。逆に言えば60℃以上の高温環境に弱く、電池が高温になることで内部で過剰な反応が起こってバッテリーの劣化を進めます。現在では各メーカーの熱対策も進んでいますが、むだに熱を与える行為は控えましょう。

③過放電や過充電

EVのバッテリーは、使っていない時間もじわじわと放電し、充電がなくなってもさらに放電し続けます。これは「過放電」と呼ばれ、バッテリーを急速に劣化させる原因です。また、満充電後も充電し続ける「過充電」も、内部で化学変化を起こし、バッテリーの劣化を進めます。

EVのバッテリーを長持ちさせる3つのポイント

EVのバッテリーを長持ちさせるには、いくつかのポイントがあります。ここでは、EVのバッテリー劣化を防ぐポイントを、「乗り方のポイント」「充電のポイント」「駐車のポイント」の3つの視点から解説します。

乗り方のポイント:長時間スピードを出して走らない

急激な電力の出し入れは、バッテリーを発熱させ、劣化を早める要因です。電池の容量が20%以下の状態で急なアクセル操作をしたり、長時間スピードを出して運転したりと、電力の出し入れが激しい行為を控えましょう。

充電のポイント①:30〜80%程度をキープ

過放電や過充電はバッテリーの劣化を進めるため、適切なタイミングで必要な分だけ充電しましょう。また、充電がない状態や満充電で放置することも電池内部の化学変化を進め、劣化につながります。満充電は長距離の運転をする時のみとし、日常的な充電では、30〜80%程度をキープしておくとよいでしょう。

充電のポイント②:急速充電を多用しない

急速充電は大きな電流を流すことからバッテリーの温度を上げ、熱による劣化が進むおそれがあります。とくに長距離運転時など、繰り返し急速充電する場面では急激に劣化が進むことがあるため、必要な時以外は控え、普段は普通充電で運用しましょう。なお、最新のEVの場合、熱コントロール技術が進んでいるため、急速充電が劣化に影響しないものもあります。

駐車のポイント:長期間直射日光に当てない

リチウムイオン電池は熱に弱いため、直射日光の当たる場所で長時間放置すると、バッテリーの劣化を進めるおそれがあります。直ちに使えなくなることはありませんが、長期間の駐車の際にはできるだけ直射日光が当たらない場所を選びましょう。

劣化の原因を避けて愛車と長く付き合おう!

近年は、各メーカーが研究・開発を行い、熱に強いバッテリーが実用化されています。そのため、最新のEVの場合は、高温環境でも劣化が進みにくくなりました。しかし、環境や使い方によっては、バッテリーの劣化が進んでしまうことも十分にありえます。普段から乗り方に気を遣うことで少しでもバッテリーの劣化を予防し、快適な状態で長く乗りつづけましょう。

※写真はすべてイメージです。

この記事の監修者

監修者の写真

宮尾 魁

第1種電気工事士

宮尾 魁

第1種電気工事士

<保有資格>

第1種電気工事士、2級電気工事施工管理技士

<略歴>

電気工事会社で工事業務を担当し数々の大規模プロジェクトに携わり、高い技術と専門知識を習得。組織内の工事プロジェクトの指揮を執る。革新的な技術や効率的なプロジェクト管理を取り入れる手法は業界内での評価も高い。

ご相談、お見積もりは以下迄ご連絡ください。

03-6771-7163
03-6771-7163

受付時間平日 9:00~18:00
(祝祭日除く)

【東京本社】
〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F

【名古屋支社】〒465-0093 愛知県名古屋市名東区一社3-127

【静岡営業所】〒420-0803 静岡県静岡市葵区千代田6-28-10 1F

WEB商談
資料請求・ご相談
無料お見積もり
トップへ戻る
トップへ戻る