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電気自動車の車検はいくらかかる?ガソリン車との比較や受ける場所を解説
電気自動車の車検はいくらかかる?ガソリン車との比較や受ける場所を解説

電気自動車もガソリン車と同様に車検を受ける必要があります。ただし、エンジンや排気系統がないため、点検項目や整備内容、費用にはガソリン車と異なる点に注意が必要です。
電気自動車の車検をスムーズに受けるためにも、費用の目安や依頼できる業者、ガソリン車との違いを事前に把握しておきましょう。
本記事では、電気自動車の車検費用の相場やガソリン車との違い、車検を受けられる場所、業者選びのポイントを解説します。電気自動車の車検を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
電気自動車の車検はいくらかかる?ガソリン車との比較や受ける場所を解説
電気自動車の車検は必要?

電気自動車はガソリン車と構造が異なりますが、公道を走行する自動車である以上、原則として車検を受ける必要があります。ただし、車検と日常的な点検・整備では、目的や実施するタイミングが異なります。
ここでは、電気自動車にも車検が必要な理由や点検・整備との違い、車検の対象外となるケースについて解説します。
点検整備との違い
車検は、検査を受けた時点で車が国の定める保安基準に適合しているかを確認する制度です。検査時の車両状態を確認するものであり、次回の車検まで故障しないことや、安全に走行できることを保証するものではありません。
一方、定期点検整備は、故障を未然に防ぎ、車の安全性や性能を維持することが目的です。自家用乗用車の場合は、1年ごとと2年ごとに定期点検を行う必要があります。
2年ごとの定期点検は車検と同じタイミングで行われることが多いため、両者は混同されがちです。しかし、車検と定期点検整備は目的の異なる制度であり、車検に合格しただけでは定期点検を実施したことにはなりません。
それぞれの役割を理解し、必要な時期に適切な検査や点検整備を受けましょう。
ミニカーは車検対象外
電気自動車は原則として車検を受ける必要がありますが、道路運送車両法上の「ミニカー」に該当する車両は車検の対象外です。電動のミニカーは、定格出力0.6kW以下などの基準を満たす車両で、第一種原動機付自転車に区分されます。
ただし、ミニカーは道路交通法上では自動車として扱われるため、運転には普通自動車免許が必要です。車検が不要であっても、安全に走行するためには日常的な点検や整備を行わなければなりません。
なお、外観が似ている小型の電気自動車でも、軽自動車に区分される車両は車検が必要です。超小型モビリティも、車体の大きさや定格出力などによってミニカーまたは軽自動車に区分されるため、一律に車検の要否を判断することはできません。
車検証の有無や車両区分を確認し、自分の車両が車検対象かどうかを把握しておきましょう。
電気自動車とガソリン車の車検の違い

電気自動車とガソリン車では車体の構造が異なるため、車検の点検項目に違いがあります。
電気自動車にはエンジンや排気管がないため、排気ガス検査は行われません。また、車検時に点検・整備を依頼する場合も、エンジンオイルや点火プラグ、エアフィルターなど、ガソリン車に必要なエンジン関連部品の確認や交換は不要です。
一方、電気自動車では、モーターや高電圧ケーブル、駆動用バッテリーなど、電動車特有の装置を搭載しています。これらは車検を依頼する業者や整備内容によって、異常の有無や劣化状態を確認することがあります。
なお、ブレーキやタイヤ、ライト、ワイパー、かじ取り装置などは、電気自動車とガソリン車に共通する検査・点検項目です。車検そのものの基本的な制度や有効期間も、同じ車種区分であれば原則として変わりません。
電気自動車の車検費用はいくら?

電気自動車の車検費用は、主に「法定費用」「車検基本料」「整備・部品交換費用」で構成されます。この基本的な内訳は、ガソリン車と変わりません。
ただし、法定費用は車両重量やエコカー減税の適用状況などによって異なります。また、車検基本料や整備費用も、車種や車両の状態、依頼する業者によって変動するため、事前に見積もりを確認することが大切です。
ここでは、電気自動車の車検費用の相場と、ガソリン車との費用の違いを解説します。
電気自動車の車検費用の相場
法定費用の内訳は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の3つで、金額は全国一律です。このうち自動車重量税は、電気自動車の場合エコカー減税の対象となり、新車登録時と初回車検時は免税されます。
自賠責保険料と印紙代はガソリン車と変わらず、継続検査(2年)の自賠責保険料は1万7,650円です。ただし、2026年11月に自賠責保険料の引き上げが予定されているため、車検のタイミングによっては金額が変わる点に注意しましょう。
また、法定費用とは別に、依頼先へ支払う車検基本料金や部品交換代などの「基本費用」がかかります。基本費用は依頼先や車両の状態で異なり、中型乗用車の場合はディーラーで4万円~、整備工場で3万円~が相場です。
なお、電気自動車には維持費も発生します。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ガソリン車との費用比較
電気自動車にはエンジンがなく、エンジンオイルや点火プラグなどの消耗品の交換が不要です。
その分、整備にかかる費用が抑えられ、車検全体にかかる費用もガソリン車と比べてリーズナブルになる傾向にあります。さらに、前述の通り、自動車重量税の免税措置により法定費用もガソリン車より安くなる点が特徴です。
ただし、必ずしも安く済むとは限りません。タイヤの摩耗やモーターの不具合など、車両の状態によっては交換・修理費用が発生し、ガソリン車より高くなるケースも考えられます。
電気自動車とガソリン車の違いは、以下の記事でも解説しているのでぜひ確認してみてください。
電気自動車の車検はどこで受ける?

電気自動車の車検は、以下で受けられます。
- 正規ディーラー
- 民間の整備工場
- 車検専門店
- カー用品店 など
ただし、店舗によっては電気自動車の点検・整備に必要な設備や人員が整っておらず、対応していない場合があります。
ここでは、主な依頼先である正規ディーラーと民間整備工場の特徴を解説します。
正規ディーラー
正規ディーラーとは、自動車メーカーと特約店契約を結び、そのメーカーの車両を販売・整備する事業者です。取り扱う車種に関する知識や整備情報が蓄積されており、メーカー指定の手順や基準に沿った点検・整備を受けられます。
店舗によっては、電気自動車に対応した診断機や整備設備を備えており、駆動用バッテリーや電気系統の状態を確認してもらえる点もメリットです。保証期間中の修理やリコールへの対応を相談しやすいことも、正規ディーラーならではの特徴といえます。
一方、純正部品を使用した整備や手厚い点検によって、民間の整備工場より費用が高くなる場合があります。費用だけでなく、自分の車種に関する専門性やメーカー保証への対応を重視する人に適した依頼先です。
車検対応の整備工場
電気自動車の車検は、対応している民間の整備工場にも依頼できます。整備工場には、主に「指定工場」と「認証工場」があり、検査方法に違いがあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 指定工場 | ・工場内に検査設備を備えており、点検・整備から検査まで行える ・国の検査場へ車両を持ち込む必要がない |
| 認証工場 | ・工場で点検・整備を行ったあと、運輸支局などの検査場へ車両を持ち込んで検査を受ける |
車検にかかる日数や費用は、工場の混雑状況や車両の状態、整備内容によって異なります。また、指定工場や認証工場であっても、すべての工場が電気自動車に対応しているとは限りません。
対応車種や整備実績を事前に確認してから依頼しましょう。
電気自動車の車検をする際の業者の選び方

電気自動車の車検を依頼する際は、費用だけでなく、電気自動車の整備実績や対応設備、サービス内容も確認することが大切です。
ここでは、車検業者を選ぶ際に確認したい3つのポイントを解説します。
車検の基本費用を比較する
車検費用のうち、自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用は全国一律ですが、車検基本料金は業者ごとに設定が異なります。同じ車種でも依頼先によって金額に差が出るため、複数の業者から見積もりを取り、比較したうえで依頼先を決めましょう。
例えば、ディーラーよりも整備工場のほうが基本費用を抑えられる傾向にあるため、費用が気になる人におすすめです。
ただし、金額だけで選ぶのではなく、見積もりに含まれる点検・整備の内容が電気自動車の項目に対応しているかを確認する必要があります。
実績豊富な業者を選ぶ
電気自動車は高電圧のバッテリーやモーターを搭載しており、整備にはハイブリッド車や電気自動車に対応した設備・資格が必要です。ガソリン車の整備経験が豊富な業者であっても、電気自動車に十分対応できるとは限りません。
そのため、安心して車検を任せるには、電気自動車の対応実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。実績のある業者であれば、電気自動車特有の点検項目にも精通しており、不具合の兆候にも気づいてもらいやすいでしょう。
実績を判断する際は、業者の公式サイトだけでなく、SNSや口コミサイトで実際に利用した人の評判を確認しておくと、依頼先を選びやすくなります。
車検完了までに要する期間を確認する
車検完了までにかかる期間は、依頼する業者のスケジュールや対応状況によって変わります。指定工場であれば1日で終わるケースもありますが、車検場への持ち込みが必要で数日かかる場合もあるため、依頼前に必ず確認しておきましょう。
特に、通勤や買い物などで日常的に車を使っている人は、車を預けている間の移動手段を考えておく必要があります。
長期間車を手放せない場合は、代車を借りられるかどうかも併せて問い合わせておくと、車検期間中も不便なく過ごせるでしょう。
電気自動車の車検に関するよくある質問

電気自動車の車検をスムーズに受けるには、事前に疑問点を解決しておくことが大切です。
ここでは、よくある質問を2つ紹介します。
電気自動車の車検を受けないとどうなりますか?
車検を受けないまま公道を走行すると、道路運送車両法違反にあたり、懲役や罰金の対象となります。
また、安全面のリスクも見逃せません。車検切れの車は保安基準への適合が確認されておらず、思わぬ故障や事故につながる可能性があります。
車検の有効期限は、フロントガラスに貼られたステッカー(検査標章)や車検証で確認可能です。うっかり期限を過ぎてしまわないように、日頃から定期的に確認しておきましょう。
電気自動車の車検は自分でもできますか?
車の所有者が自ら運輸支局に車を持ち込んで検査を受ける方法を「ユーザー車検」といい、電気自動車でも受けられます。
ユーザー車検の魅力は、業者に支払う車検基本料金がかからず、法定費用のみで済むため費用を大幅に抑えられる点です。ただし、必要書類の準備や当日の手続き、検査への対応をすべて自分で行う必要があり、平日に運輸支局へ足を運ぶ手間もかかります。
また、電気自動車には駆動用バッテリーをはじめ専門的な点検が求められます。知識がないまま検査に通すと、不具合を見逃す可能性もあるでしょう。
安全性を踏まえると、実績のある業者に依頼したほうが安心です。
電気自動車の車検を受けて安心してドライブを楽しもう

電気自動車もガソリン車と同様に車検が必要です。エンジン関連の点検が不要な一方、駆動用バッテリーやモーターなど電気自動車特有の点検項目があります。費用面では、消耗品の交換が少ないことやエコカー減税による自動車重量税の免税により、ガソリン車より抑えられるケースが多いでしょう。
車検は正規ディーラーや車検対応の整備工場で受けられますが、業者によって費用や期間、対応可否が異なるため、複数の見積もりを比較し、電気自動車の実績が豊富な業者を選ぶことが大切です。
電気自動車の車検についてお悩みの人は、お気軽にご相談ください。
※ 写真はすべてイメージです。
この記事の監修者
宮尾 魁
第1種電気工事士
宮尾 魁
第1種電気工事士
<保有資格>
第1種電気工事士、2級電気工事施工管理技士
<略歴>
電気工事会社で工事業務を担当し数々の大規模プロジェクトに携わり、高い技術と専門知識を習得。組織内の工事プロジェクトの指揮を執る。革新的な技術や効率的なプロジェクト管理を取り入れる手法は業界内での評価も高い。




















